どうも38(さや)です。
さて、今回のお題は「トラパタ」。
正式名称は、「トランスフォーメーションに対応するためのパターン・ランゲージ」。
カタカナ多っ!
トラパタは、経済産業省所管の独立行政法人「情報処理推進機構」(以下、IPA)が策定した、デジタルに限らないトランスフォーメーション=変革に組織や個人がどのように取り組めば良いかをまとめたヒント集です。
気候変動などの自然災害、未知のウイルスとの共存(Withコロナ)、少子高齢化に起因する生産年齢人口の減少、それをカバーするための働き方改革にデジタル・トランスフォーメーションなど、私たちの外側=外部環境は目まぐるしく変化しています。
そうした、外部環境の変化に適応していくには、私たちの内側=内部環境を変革していく必要があります。私たちの考え方や仕事のやり方などを変えていく必要がある、ということです。
感覚的に「そうだよねー」と同意いただけるのではないかと思います。
とはいえ、「変える、変わる必要があるのはわかるけど、どうやればいいのー!!!!!」と頭を抱える方が大半ではないでしょうか。(少なくとも私はそう(笑))
そこで、「トラパタ」です。
トラパタには、変え方・変わり方の成功事例をもとにしたヒントがたくさん記載されています。
今回は、その内容全体をざっと概観していきたいと思います。
概観した結果、「トラパタ使えそう!」と思ったら、ぜひ活用してみてくださいね!
トラパタの全文は、こちらこちらからダウンロードすることができます。
全体像を把握しよう!
トラパタは、A、B、Cの3つのカテゴリと合計8つのグループ、そして合計24個のパターンから構成されています。
カテゴリ・グループ・パターン=大項目・中項目・小項目と考えてください。
以降は、実際のトラパタを読んだときに混乱しないよう、カテゴリ・グループ・パターンの表現を使っていきますね。
まずは、A、B、Cの3つのカテゴリとそれぞれのグループについてをチェックしてみましょう。
カテゴリ | グループ |
A.ビジョン (変革のあり方) |
不確実な時代を生き抜くためのビッグピクチャを描く |
B.ストラテジー (変革のあゆみ方) |
ビジョンを実現するための戦略を立てる |
顧客視点で魅力を引き出す | |
シナジーを発揮できるよう磨き続ける | |
繰り返しやってみよう、任せてみよう | |
C.マインド・カルチャー |
心理的安全な場づくりへ |
共通・共有そして共創へ | |
自分ゴトから社会ゴトへ |
いわゆるToBe(あるべき姿)を示している感じですね。
それぞれの関係としては、ビジョン(A)を実現・達成するために必要となる方法(B)を実行するための土台となるマインド・カルチャー(C)、という感じでしょうか。
A、Bはともかく、Cはいわゆる企業風土・文化の変革となるわけで一番大変そう…
何かの本で、「人はそうそう変わらないので、採用の時点で見極めましょう」的なことを読んだことがありますが…
さて、次の項目からは、A、B、Cの詳細=パターンを見ていきましょう!
パターンを見てみよう!
パターンは、「状況」「問題・フォース」「解決・アクション」「結果」の4つから構成されています。
ここでは、カテゴリとグループ、そしてパターンのうち「状況」「問題・フォース」「解決・アクション」の3つをまとめた表を引用して、パターンを概観していきましょう!
(画像引用元:IPA『トランスフォーメーションに対応するためのパターン・ランゲージ(略称トラパタ)』)
いかがでしょう?一つぐらいは、ご自身の状況や抱えている問題に近いものがあるのではないでしょうか?
トラパタは、上記の表のように、非常に読みやすい文で端的にポイントがまとめられているので、気になる項目があれば、ぜひ本文を読んでみてくださいね。
まとめ
トラパタは、これまで以上に複雑化つ予測不可能な社会を生き抜く上で必要な視点が端的にまとめられていていい感じ。
一方、きれいごとというか、「そんなの知ってるよ!でも、いろいろ(例:昭和で時間が止まっているトップ・上司の存在など)あってできないんだよ!」という気もします。個人的には。
そういう状況の方は、個人のレベルではじめられそうなものから取り組むのもアリかなーと思います。
いずれにせよ、「今の状況を変えたい!でも、どこから手をつけていいかわからない!」という方は、とっかかりとしてトラパタ、おススメです。ぜひ、一読してみてくださいませ。
最後までお読みいただきありがとうございました(^o^)/