GIS

書評

業務で使うQGIS Ver.3 完全使いこなしガイド|書評

どうも38(さや)です。
カテゴリ「書評」では、38が読んだ中でオススメの本をご紹介しています。

前回、GIS初心者にオススメの書籍として、朝日 孝輔・大友 翔一・水谷 貴行・山手 規裕 著『【改訂新版】[オープンデータ+QGIS]統計・防災・環境情報がひと目でわかる地図の作り方』(2019年、技術評論社)をご紹介しました。

GIS
【改訂新版】[オープンデータ+QGIS]統計・防災・環境情報がひと目でわかる地図の作り方|書評

どうも38(さや)です。 カテゴリ「書評」では、38が読んだ中でオススメの本をご紹介しています。 今回は、2回連続でGIS(Geographic Information System(地理情報システム ...

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無料で使えるGISソフト「QGIS」の基本操作を学ぶには、上記の書籍はとってもオススメなのですが、実務でQGISを使い始めると、残念ながら上記の書籍だけではわからないことが多かれ少なかれ出てくることと思います。(実際私がそうでした)

そこで、かゆいところに届く、喜多 耕一 著『業務で使うQGIS Ver.3 完全使いこなしガイド』(2019、全国林業改良普及協会)をご紹介いたします!

こちらの書籍は、実際にQGISを使用して分析作業をしている方の相棒としてオススメ1冊です。
卒業論文などで
QGISをゴリゴリ使う学生さんにもオススメ!

概要

この書籍も前回紹介した書籍同様、QGISのインストールから座標参照系の説明など、GIS初心者を意識した構成になっております。

しかしながら、38的にこちらの本は、QGISの基本操作を学びたい方というよりは実際にQGISを用いて何らかの分析作業をしている方にオススメしたい1冊です。

というのも、本書は、XXしたいけれど、どの機能を使えばいいかわからない><;」というときに辞書的に使うのがオススメだからです。

そのぐらい、QGISの様々な機能を網羅的に解説している1冊になります。
それは、後ほどご紹介します本書の目次を見ていただけば、一目瞭然です!

 

著者

著者は、北海道庁の職員さんで、林業行政に従事された後、2018年からは情報政策課でオープンデータを担当されているそうです。

本書を出版するに至ったきっかけについては、著者紹介にて次のように紹介されています。

職場で受けたGISの研修でGISを使うと地図でいろいろなことができることに衝撃を受け、GISを使いたいと思うが職場には市販のGIS1台しかない現実から、無料のQGISを何とか職場で使おうと考えたことによる。


おそらく、
QGISを何とか使うために、いろいろと試行錯誤されたのでしょう。その試行錯誤の結果をまとめたものが本書なのかな、と思います。

 

目次

  • 1章 QGISとは 
    • 1.1 GIS(地理情報システム)
    • 1.2 なぜQGISがいいのか
    • 1.3 QGISを使うメリット
  • 2章 QGISの準備
    • 2.1 QGISをダウンロードする
    • 2.2 QGISをインストールする
    • 2.3 QGISを起動する
    • 2.4 QGISの画面構成
    • 2.5 画面の描画速度を速くする(初期設定)
    • 2.6 ツールバー、パネルの表示・非表示
    • 2.7 ツールバー、パネルの移動
    • 2.8 QGISの基本操作
    • 2.9 プラグインのインストール方法
  • 3章 データの準備
    • 3.1 GISのプロジェクトとデータファイル
    • 3.2 QGISで使えるデータの種類
    • 3.3 レイヤとは
    • 3.4 林小班GISデータを準備しよう
    • 3.5 背景用GISデータを準備しよう(OpenStreetMap
    • 3.6 背景用GISデータを準備しよう(基盤地図情報)
    • 3.7 背景用GISデータを準備しよう(国土数値情報)
    • 3.8 森林簿データを準備しよう
    • 3.9 新しいGeoPackageデータベースの作成
  • 4章 座標参照系(CRS
    • 4.1 座標参照系(CRS)とは
    • 4.2 地理座標系と投影座標系
    • 4.3 オンザフライCRS 変換
    • 4.4 日本でよく使う座標参照系
    • 4.5 レイヤに座標参照系を設定する
    • 4.6 〈トラブル〉レイヤが重ならない、表示されない
    • 4.7 ベクタレイヤに座標参照系を定義する
    • 4.8 レイヤを別の座標参照系に変更する
  • 5章 インターネット地図を使う
    • 5.1 インターネット地図とは
    • 5.2 XYZ Tilesレイヤでインターネット地図を表示する
    • 5.3 インターネット地図の利用上の注意
    • 5.4 オフラインで使えるタイル地図を作る(Tiles XYZプラグイン)
    • 5.5 XYZ Tilesでオフラインタイルを使う
  • 6章 レイヤ操作
    • 6.1 ベクタレイヤを地図に追加する
    • 6.2 〈トラブル〉属性データが文字化けする場合
    • 6.3 地図画像(ラスタ)をレイヤに追加する
    • 6.4 ブラウザパネルを使ったレイヤの追加
    • 6.5 レイヤの順番を入れ替える
    • 6.6 〈トラブル〉レイヤの順序を入れ替えても地図に反映されない
    • 6.7 レイヤを非表示にする
    • 6.8 レイヤの名前を変更する
    • 6.9 レイヤを削除する
    • 6.10 レイヤグループを作成する
    • 6.11 森林簿データをレイヤに追加する
    • 6.12 地物の情報を確認する
    • 6.13 地物情報パネルを操作する
    • 6.14 小班の属性データと森林簿データを結合する
    • 6.15 森林簿を結合した新しいレイヤファイルを作成する
    • 6.16 レイヤの表示・非表示を記録する(地図のテーマ)
    • 6.17 マップキャンバスで面積や長さを測定する
    • 6.18 地物の長さや面積を確認する
  • 7章 ベクタレイヤの地図表現
    • 7.1 ベクタレイヤスタイルの基本
    • 7.2 シンボルレイヤタイプ
    • 7.3 小班レイヤのスタイルを設定する
    • 7.4 道路レイヤのスタイルを設定する
    • 7.5 植栽樹種でスタイルを分類する(分類された)
    • 7.6 林齢でスタイルを分類する(段階にわけられた)
    • 7.7 複数の条件でスタイルを分類する(ルールに基づいた)
    • 7.8 ポイントクラスタを使用する(ポイントのみ)
    • 7.9 ヒートマップを使用する(ポイントのみ)
    • 7.10 レイヤを表示する縮尺の範囲を指定する
    • 7.11 「ルールに基づいた」で縮尺の範囲を指定する
    • 7.12 レイヤの地物を透過する
    • 7.13 レイヤの色を薄くせずに透過する
    • 7.14 ポイントデータで地図記号を表示する
    • 7.15 ポイントの大きさを属性データで変える
    • 7.16 ポイントシンボルを回転させる
    • 7.17 ポリゴンの内側を縁取る
    • 7.18 ポリゴンの中にSVGイメージ(アイコン)を並べる
    • 7.19 地物に影やぼかしの効果をつける
    • 7.20 いろいろなスタイル設定の例
    • 7.21 道路ラインの端部の重なりを修正する(シンボルレベル)
    • 7.22 ラインの起点と終点にマーカーを表示する
    • 7.23 作成したシンボルを保存する
    • 7.24 保存したシンボルを利用する
    • 7.25 シンボルライブラリのエクスポート
    • 7.26 設定したスタイルを保存する
    • 7.27 保存したスタイルを利用する
    • 7.28 スタイルを別のレイヤにコピーする
    • 7.29 1つのレイヤに複数のスタイルを設定する
    • 7.30 地物ごとの描画順序を設定する
  • 8章 ラスタレイヤの地図表現
    • 8.1 ラスタレイヤスタイルの基本
    • 8.2 地図画像のスタイル設定
    • 8.3 標高DEMを標高の範囲で色分けする
    • 8.4 傾斜区分図を作成し傾斜で色分けする
    • 8.5 画像の白い部分を透過させる
    • 8.6 ラスタの黒い線を白く表示する
  • 9章 ラベル
    • 9.1 ラベルとは
    • 9.2 ラベルの基本設定
    • 9.3 ラベルを必ず地物の中に表示する(ポリゴン)
    • 9.4 曲線に沿ってラベルを表示する(ライン)
    • 9.5 複数行の属性データをラベルで表示する
    • 9.6 属性データによって表示するラベルスタイルを変える
    • 9.7 属性データによってラベルに表示するフィールドを変える
    • 9.8 マルチポリゴンの一番大きな地物にのみラベルを表示する
    • 9.9 複数のフィールドのデータを結合してラベルに表示する
    • 9.10 ラベルツールバーを使ってラベルの移動、回転を行う
  • 10章 属性データを操作する
    • 10.1 属性テーブルと地図上の地物の関係
    • 10.2 データを抽出(フィルタ)する
    • 10.3 データを昇順降順に並び替える
    • 10.4 小班を抽出して地図を移動する
    • 10.5 地図から地物を選択する
    • 10.6 地図で選択した地物データを属性テーブルの一番上に移動する
    • 10.7 地図で選択した地物データのみ属性テーブルに表示する
    • 10.8 フィールドを追加する
    • 10.9 フィールドを削除する
    • 10.10 フィールド名を変更する
    • 10.11 フィールドの順番を入れ替える(リファクタリング)
    • 10.12 データの入力を定形にする(属性フォーム)
    • 10.13 あいまいな値を使った式による地物の選択
    • 10.14 選択した地物のデータのみ更新する
    • 10.15 場所による属性データの結合(属性の空間結合)
    • 10.16 フィールド計算機を使う
    • 10.17 面積と延長を一括で計算する(ジオメトリ属性の追加)
  • 11章 ベクタレイヤの編集
    • 11.1 ベクタレイヤを編集モードにする
    • 11.2 高度なデジタイジングツールバーを表示する
    • 11.3 ベクタレイヤ編集時のマーカーを設定する
    • 11.4 スナップを設定する
    • 11.5 トポロジ編集
    • 11.6 新しいGeoPackageレイヤを追加する
    • 11.7 新しい植栽エリアを描画する
    • 11.8 既存の地物の区画を編集する(ノードの移動)
    • 11.9 レイヤの変更をファイルに保存する
    • 11.10 飛び地を追加する(部分の追加)
    • 11.11 飛び地を削除する(部分の削除)
    • 11.12 地物にドーナツ型の穴を開ける(リングの追加)
    • 11.13 ドーナツ型の穴を削除する(リングの削除)
    • 11.14 リング作成と同時に地物を追加する(リングの充填)
    • 11.15 地物を2つに分割する
    • 11.16 地物を部分のまま分割する
    • 11.17 複数の地物を1つに合体する
    • 11.18 先進的なデジタイジングパネルの機能
    • 11.19 角度と距離を指定してエリアを作図する
    • 11.20 既存の線から垂直角度と平行を取得する
    • 11.21 地物の移動でほかのレイヤにスナップする
    • 11.22 地物をなぞるようにトレースする
    • 11.23 一時スクラッチレイヤを作成する
    • 11.24 地物に属性データを入力する
  • 12章 高度なベクタ編集
    • 12.1 指定した範囲に格子を作図する(ベクタグリッド)
    • 12.2 不正な図形(ジオメトリ)を修正する
    • 12.3 路網から一定範囲のバッファを作図する
    • 12.4 バッファと重なっている小班を選択する(場所による選択)
    • 12.5 バッファの形に小班を切り取る(クリップ・交差)
    • 12.6 小班レイヤを融合して林班レイヤを作る(融合)
    • 12.7 複数のレイヤを結合する(レイヤのマージ)
    • 12.8 小班内の点の数をカウントする
    • 12.9 小班内のシカの目撃情報を集計する(空間結合)
    • 12.10 小班の重心位置にポイントを作成する
    • 12.11 ポイントに一番近いエリアを作成する(ボロノイ図)
    • 12.12 ポイントから路網の一定の距離を算出する
    • 12.13 目的地までの最短距離を算出する
    • 12.14 ポイントから一番近いポリゴンを調べる(NNJoin
  • 13章 プロセッシングツール
    • 13.1 ベクタオーバーレイ
    • 13.2 ベクタジオメトリ
    • 13.3 ベクタテーブル
    • 13.4 ベクタ一般
    • 13.5 ベクタ解析
    • 13.6 ベクタ作成
    • 13.7 ベクタ選択
    • 13.8 ラスタツール
    • 13.9 ラスタ解析
    • 13.10 ラスタ地形解析
    • 13.11 ネットワーク解析
    • 13.12 レイヤツール
    • 13.13 地図製作
    • 13.14 グラフィックス
  • 14章 地図の印刷
    • 14.1 印刷機能(レイアウト)
    • 14.2 レイアウトのツールバー、パネル
    • 14.3 用紙を設定する
    • 14.4 グリッドを表示する
    • 14.5 ページ画面に地図(アイテム)を配置する
    • 14.6 地図の縮尺を設定する
    • 14.7 アイテム内の地図を移動する
    • 14.8 全体図を表示する
    • 14.9 レイアウトに文字を表示する
    • 14.10 方角マークを追加する
    • 14.11 画像を追加する
    • 14.12 凡例を追加する
    • 14.13 スケールバーを追加する
    • 14.14 図形を追加する
    • 14.15 属性テーブルを追加する
    • 14.16 アイテムを動かないようにする(アイテムのロック)
    • 14.17 アイテムの表示順序を設定する
    • 14.18 アイテムを整列する
    • 14.19 地図をマップキャンバスと同じ位置にする
    • 14.20 地図の表示をテーマで切り替える
    • 14.21 地図を印刷する
    • 14.22 林班を順番に印刷する(地図帳機能)
    • 14.23 地図をPDFに出力する
    • 14.24 位置情報付きのイメージファイルとして出力する
  • 15章 紙地図をQGISで利用する
    • 15.1 紙地図を準備する
    • 15.2 ジオリファレンサプラグイン
    • 15.3 変換タイプの種類
    • 15.4 紙地図をジオリファレンサに表示する
    • 15.5 紙地図の座標値を指定する
    • 15.6 マップキャンバスから座標値を取得する
    • 15.7 座標ポイントの誤差を確認する
    • 15.8 座標ポイントを移動し誤差を小さくする
    • 15.9 座標ポイントを削除する
    • 15.10 座標が記録された地図画像を作成する
    • 15.11 マップキャンバスで地図画像の位置合わせを簡単に行う(Freehand raster georeferencerプラグイン)
  • 16章 場面で描くQGISの活用
    • 16.1 CSVファイルからシカの目撃位置をポイントでプロットする
    • 16.2 アメダスデータから等雨量線を作成する
    • 16.3 地震の震源地をポイントで表示しアニメーションで表示する(Time Manegerプラグイン)
    • 16.4 紙地図をトレースして小班を作図する
    • 16.5 特定のデータの地物のみ地図に表示する(レイヤのフィルタ)
    • 16.6 位置情報のある写真からポイントを作る
    • 16.7 写真ポイントから写真を表示する
    • 16.8 山を3Dで表示する
    • 16.9 コンパス測量の結果を作図する(Azimuth and Distanceプラグイン)
    • 16.10 属性データにリレーションを設定する
    • 16.11 路網から複数の距離のバッファを作る
    • 16.12 土砂災害警戒区域内にある福祉施設をカウントする
    • 16.13 傾斜区分図から植栽箇所の平均勾配を算出する
    • 16.14 GPSで記録したトラック(軌跡)をQGISに表示する
    • 16.15 GPSで記録したポイントからポリゴンを作る
    • 16.16 QGISのポイントデータをGPSで表示する
    • 16.17 道路の縦断勾配を確認する
    • 16.18 小班や路網データをGoogleEarthに表示する
    • 16.19 CS立体図を作成する
    • 16.20 ラスタレイヤのセルの値を変更する(Servalプラグイン)
    • 16.21 災害時などの地形の変化を確認する
    • 16.22 プロセッシング処理を自動で実行(グラフィカルモデラー)
  • 17章 職場でQGISデータを共有するために
    • 17.1 プロジェクトとデータの保存方法
    • 17.2 データを共有する際の注意点
    • 17.3 QGISの練習方法
  • 18章 資料編
    • 18.1 都道府県のオープンデータ(森林計画図と森林簿)
    • 18.2 北海道の等高線
    • 18.3 地すべり地形データ(防災科学技術研究所)
    • 18.4 シームレス地質図(産業技術総合研究所)
    • 18.5 GoogleMapGoogleEarthの利用上の注意
    • 18.6 地理院地図の利用上の注意
    • 18.7 QGIS3の新機能となくなった機能
    • 18.8 QGISの解説サイトや質問掲示板


すごいボリュームですよね!値段の価値はあると思います。

本書のポイント

ポイント1:かゆいところに手が届く、充実した内容!

これについは、本書の目次を見ていただければわかりますよね。
すごいでしょ?すごいでしょ?(私が書いたわけではない(笑))

前回の記事でも書きましたが、QGISは無料のソフトということもあり、Googleなどで検索すると使用方法のページが結構ヒットします

しかし、検索結果の中から自分が本当に必要としている解説を見つけ出すのは、結構時間がかかります

「見つけた!」と思っても、古いQGISを用いた説明で、新しいQGISの画面と違っていたりして、落胆してみたり。

十全に時間のある方は地道に検索していくのもアリだと思いますが、サクッと効率的にしりたいことをピンポイントで知りたい!という方には、本書は最高の相棒だと思いますよ。

ポイント2:図が豊富でとにかくわかりやすい!しかもフルカラー!

単純に図が載っているだけでもありがたいのに、本書は、「ここをクリックするんだよー」などが赤枠などで非常にわかりやすく示されています

なので、ほぼノーストレスで操作していくことができます。

こんなに丁寧に作るの大変だったろうな。本当ありがとうございます。

 

読後のアクション!

冒頭にも書きましたとおり、読後というより、QGISで何らかの作業をしつつ、わからないところがあったら本書に該当の項目が無いか探してみる、という辞書的な使い方をするのが非常にオススメです。

 

まとめ

以上、喜多 耕一 著『業務で使うQGIS Ver.3 完全使いこなしガイド』(2019、全国林業改良普及協会)のご紹介でした。

実務や卒業論文などでQGISを使い倒す予定のある方は、ぜひ本書を相棒にしてみてください。いい仕事、すると思いますよ!

最後までお読みいただきありがとうございました!(^o^)/

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